2012/06/21

新譜に付いて;その2

今回は ACOUSTIC FLUID の収録曲について書きます

1. Current
今回のアルバムのための書き下ろし曲です
止まることのない時間の流れ 空気の流れ 揺らぎ
行間を自由に感じてもらうために 音数を極力少なくしルバートで演奏しています

2. Last Moon Nearly Full
満月の一夜前物事が満ちる一歩手前
テーマの中間部のコントラリー・モーションが完全形へと向かう緊張感と勢いを表現しています

3. Conversations with Moore
イギリスの造形作家 Henry Spencer Moore 氏の作品へのオマージュ
起伏に富んだ曲線の連なりと その中に必ず存在する空間
5/8拍子で繰り返されるオスティナートからの広がりがムーア氏の作品の特徴を表しています

4. The Last Day of Summer
今日で夏が最後だと感じた日の焦燥感や移り行く季節への期待感
メロディック・マイナー・モード由来の独特の浮遊感・緊張感が続きます

5. 十五夜
月 雲 風 薄 虫の声
それらが奏でるサウンドスケープ
テーマの後はフリー・インプロビゼイションが展開されます

6. Slumber
まどろみ
現実と夢との間
幸せな夢 大冒険 悪夢
曲の中で様々な場面が展開されます

7. The Color of Silence
静寂の色彩
全編ルバートで演奏し 時間軸を取り払うことで感じる空間の奥行き
この曲はテープに少し空きがあったので一日目の最後に予備曲として録りました
実は本来はアルバムに入れる予定ではなかった曲なのです

8. Journey
人は皆旅の途中
高速のシンバル・レガートと緩やかなメロディー・ラインの対比によるうねり
サックスによるメロディーとピアノを中心とした時間軸とがドラムスに複雑にシンクロします

9. Home
帰るための場所
帰るべき場所


新譜について;その1

2012/4/25にグループとしては4年ぶりとなる新作「ACOUSTIC FLUID」が発売されました
昨年12月に録音した今回の作品ですが現在一般的なProToolsというハード&ソフトを用いたコンピュータベースのデジタル録音ではなくSTUDERという往年のアナログレコーダーを使いました
ミックス作業もコンピュータを使わず全てミキシング卓とアウトボードのプロセッサーを使いアナログで通しました
もちろんコンピュータを使ったデジタルの方が録り直しや後の編集作業など何かと勝手がよいのですが 敢えてアナログテープを回すことで0と1の世界であるデジタルには無い倍音の感じや空気感が記録できたと思います
そして編集を想定しないことで録音時の緊張感と一体感がより高まったと思います
ACOUSTIC FLUID 
RYOSUKE HASHIZUME GROUP
4/25/2012 OUT!
ACOUSTIC FLUID 
RYOSUKE HASHIZUME GROUP

橋爪亮督 Ryosuke Hashizume (tenor sax, effects)
市野元彦 Motohiko Ichino (guitar, effects)
織原良次 Ryoji Orihara (fretless bass)
橋本学  Manabu Hashimoto (drums, percussion)
佐藤浩一 Koichi Sato (piano on 2, 3, 8)

All tunes composed by Ryosuke Hashizume
Produced by Ryosuke Hashizume

2012/06/01

June 2012

6/22 (Fri) Session
国立 No Trunks
20:00~ 2sets

橋爪亮督(Tenor Sax)
宮野裕司(Alto Sax)
市野元彦(Guitar)
池長一美(Drums)



6/26 (Tue) 平井庸一 Cool Jazz Septet
14:30~ 2sets

平井庸一(Guitar)
増田ひろみ(Alto Sax)
橋爪亮督(Tenor Sax)
浅川太平(Piano)
カイドーユタカ(Bass)
蛯子健太郎(Bass)



6/29 (Fri) Session
20:00~2sets

芳垣安洋(Drums, Percussions)
橋爪亮督(Tenor Sax)
Gideon Juckes(Tuba)